神奈川の霊園事情
神奈川県内に霊園を探そうと思うのだけど、何を基準に考えればいいのだろう？
都心と郊外では、都心の方が価格が高いというのはわかるけど、一体どれくらい違うのだろう？
民営霊園・寺院墓所って価格的にはどれくらい違うのだろう？
そのようなことを迷っている方も多いと思います。今回は、特に価格に重点を置いてこれらを比較してみました。
霊園を選ぶ際の、ご参考になさってください。
郊外型霊園と都市型霊園
まず、神奈川県の郊外と横浜市内（都市型）の霊園の特長を以下の表でまとめてみました。
| 郊外型 | 都市型 | |
|---|---|---|
| 規模 | 小～大型霊園、それぞれである。 | 小～中規模な霊園が多い。 |
| 交通 | 横浜駅から1時間以上かかる場所が多い。 |
アクセスに恵まれている。 |
| 環境 | 都心とはいえないが、湘南～三浦半島など海岸の多い地理状況、鎌倉市近隣の歴史のあるスポットなど、人気が高い地域が多い。 | 街の中にあるため、緑地などにはあまり恵まれない。 |
| 施設 | 休憩所・売店などを完備している割合が高い。また、体の不自由な方でも、楽にお参りできるようバリアフリーを念頭に設計された墓所も多い。 |
敷地が限られている為、簡素化・省略化せざるを得えないが、新規霊園などでは、バリアフリーを念頭に置かれた霊園が増えている。 |
| 墓地面積 | 1㎡以上が主流であり、地下カロートタイプ（納骨棺を地面の下に収めるタイプ）が多い。 | 1㎡以下が主流であり、地上カロートタイプ（納骨棺を地上の墓石内に収まるタイプ）が多い。 |
では、価格はどのような違いがあるのでしょう？
須藤石材（株）取扱霊園 神奈川県内25霊園（横浜市内 9箇所／郊外 16箇所）比較による。なお、今回対象としたものは各霊園の最安値物件の比較とした。
以下の表は、1㎡あたりの永代使用料をエリア別に比較したものです。
横浜市内はやはり高く、価格帯は約52～275万円で、平均㎡単価は約104万円となります。
それ以外の地区は価格帯20～140万円で平均㎡単価約55万円。
横浜市内の霊園単価はそれ以外の霊園単価の約2倍となっています。
須藤石材（株）取扱霊園比較による。なお、今回対象としたものは各霊園の最安値物件の比較とする。
公営霊園・民営霊園・寺院墓所の価格
民営霊園・寺院墓所の違いについては、当サイト「墓地を探す」をご参照下さい。
- 寺院墓所は、須藤石材（株）の神奈川県内取扱霊園3箇所の1㎡あたりの平均霊園価格（永代使用料+墓石代+工事代金の合計。）
- 民営霊園は、須藤石材（株）の神奈川県内取扱霊園22箇所の1㎡あたりの平均霊園価格（永代使用料+墓石代+工事代金の合計。）
寺院墓所の方が若干高いという結果になりましたが、その理由として考えられるのは
- 区画を販売している寺院の所在地が都心に多いこと。
- 寺院自体に長い歴史がり、それがステータスとなり人気があること
- （2と関連しますが）墓地の運営・管理が、長い歴史をもつ宗教団体が多く、信用があること。
等が上げられます。
これらのデーターから、神奈川県内で販売されている霊園の特徴として、
- 横浜市内と郊外では、約2倍の価格差がある。
（一般的に横浜市内の方が、販売区画の面積が小さいので、区画単位では価格の幅は縮まると思われます） - 民営霊園と寺院墓所では、若干寺院墓所の方が高い。
と言った傾向がみられます。
しかし、郊外にある価格の安い霊園が、悪い霊園かというと決してそういうわけではありません。
海が好きな人にとって、海の見える場所に充実した設備・手ごろな金額で墓地を求められるのであれば、それが理想となるからです。
さて、一番最初の「神奈川県内に霊園を探そうと思うのだけど、何を基準に考えればいいのだろう？」への助言ですが、まず、ご自身やご家族が、霊園に何を求め、何を優先させるかをお考えになる事ではないかと思います。
さらに、実際に霊園に行かれてみて、それで間違いがないか、ご判断されると良いのではないでしょうか。
今回、調査を行った霊園は、須藤石材（株）に取り扱いがあるものと限っております。
神奈川県内の全ての霊園のデータを元にしたわけではない事を明記させていただくと同時に、須藤石材（株）は、業績並びに取り扱い霊園において、業界第1位の実績を持った会社であることも合わせて記載させて頂きます。
